ジョン・F・ケネディ Jr.(2)
國分秀星 Q.H.P.

『ジョン・F・ケネディ Jr.(1)』 の続きです。 著作権はフォル事務所にありますので、転載・引用の際はご一報ください。

ジョン・F・ケネディ Jrの墜落事故が暗殺ではなく操縦ミスだとわかったところで、同乗者キャロリン・ベセット・ケネディの出生を見てみよう。

キャロリン・ベセット・ケネディ 出生
キャロリン・ベセット・ケネディ 出生

アセンダントルーラー土星が第8ハウスカスプと天王星に対してオポジション、また天王星は第7ハウスルーラー太陽とトライン、第2ハウス(配偶者の死)ルーラー木星とスクエアで、本人も配偶者も急死することが表示されている。 だが、これは必ずしも事故死や変死を意味するわけではない。

それよりも第1ハウス中の火星と金星のコンジャンクションの方が危険に見える。 それぞれ第9ハウスと第3ハウスのルーラーで、『ジョン・F・ケネディ(1)』『ジョン・F・ケネディ Jr.(1)』で見たように、旅先や乗り物での危難を意味するからだ。 火星は第10ハウス(兄弟姉妹の死)のルーラーでもあるので、事故機に同乗していた実姉ローレン・ベセットの変死も示している。

該当年のソーラーリターンは危険きわまりない。

キャロリン・ベセット 1999年ソーラーリターン/ニューヨーク
キャロリン・ベセット 1999年ソーラーリターン/ニューヨーク

アセンダントルーラー土星が第8ハウスルーラー金星とスクエア。 さらに第7ハウス(配偶者)ルーラー太陽が第2ハウス(配偶者の死)ルーラー火星とスクエア。 すべてがバイオレントサイン中のことで、本人と配偶者の変死を表示している。 金星はダビーとギエディの上にあり(『日本航空350便』参照)、さらに海王星とコンジャンクトで、この海王星の位置には航空機事故に関連の深いアルタイルがある。

内側:キャロリン・ベセット出生、外側:1999年ソーラーリターン
内側:キャロリン・ベセット出生、外側:1999年ソーラーリターン

出生とソーラーリターンを重ねてみると、第8ハウスルーラー水星の上にソーラーリターンの水星が来ている。 また、出生の木星とソーラーリターンの木星がスクエアで配偶者の第8ハウスのことが強調されている。 ソーラーリターンの月が水星に対してスクエア、さらに木星とオポジション、出生の木星にスクエアで、配偶者の死と本人の死が連鎖的に起きることがわかる。

出生の金星はソーラーリターンのアセンダントとコンジャンクト。 ソーラーリターンでは金星は第8ハウスルーラーである。 ケネディJrのソーラーリターンよりも明確な表示で、墜落事故は避けようのない出来事だったと言える。

キャロリン・ベセットの出生にケネディJrの出生を重ねると、さらにはっきりする。

内側:キャロリン・ベセット出生、外側:ケネディJr出生
内側:キャロリン・ベセット出生、外側:ケネディJr出生

キャロリン・ベセットの第7ハウスルーラー太陽とケネディJrの第8ハウスルーラー火星がオポジション、土星とコンジャンクションで、キャロリン・ベセットの配偶者が危難に遭うということになる。 またキャロリン・ベセットの金星と火星に対してケネディJrのアセンダントルーラー水星がスクエアで、キャロリン・ベセットの姉妹がケネディJrの行動によって変死することが読みとれる。

ケネディJrの出生には自ら死を招くという表示があり、キャロリン・ベセットには配偶者が急死する表示があった。 この二人が結婚したのは、それらの表示が実現する時期が一致したからである。 悪い部分を互いに強調し合うのは良縁とは言えないだろう。

つづく

2012年1月