中華航空676便
國分秀星 Q.H.P.

中華航空676便墜落事故についての考察です。 著作権はフォル事務所にありますので、転載・引用の際はご一報ください。

1998年2月16日、バリ発台北行き中華航空676便は蒋介石空港へ着陸の際、進入高度が高すぎたため着陸復行を試みたところ、急激に高度を上げて失速し、空港に隣接する住宅地に墜落した。 この事故により乗員14名、乗客182名全員、さらに地上の住民7名が死亡した。

676便の機材は140便と同じエアバスA300で、墜落した状況も酷似しているが、140便が間違えて着陸復行スイッチを押したのに対して、676便では着陸復行中に自動操縦を解除したことが事故原因となっている。 出発時のチャートにはどのような類似があるだろうか。

中華航空676便離陸
中華航空676便離陸

140便離陸時はアセンダントルーラー金星が土星とサクシーデントハウス中でスクエアだった。 676便ではアセンダントルーラー月と第8ハウスルーラー土星がアンギュラーハウス中でオポジション、かつ両者共にバイオレントサインにある。 さらに土星はアセンダントに対してスクエアになっている。 墜落の表示としては676便の方が強いと言えるだろう。

アセンダントルーラー月は第8ハウス中の水星に接近のトラインで、水星が第12ハウスのルーラーであることから、自ら不運に向かうことが表示されている。

MC上にはアルフェラツがある。 この恒星はアンドロメダ座のα星だがペガスス座の一部でもあり、馬を意味する。 富と名誉を表す幸運な性質を持つ反面、自滅に導くこともあるので、676便の事故を象徴していると言える。 ペガススはギリシア神話の空を飛ぶ馬で、航空機事故において目を引く位置にあることは自然なことだろう。

内側:中華航空業務開始、外側:676便離陸
内側:中華航空業務開始、外側:676便離陸

業務開始時と676便離陸の関係では、離陸時のアセンダントに対して業務開始時のアセンダントルーラー土星がオポジョンであるのは強い表示だが、他に有効な表示がなく、140便の場合ほどは大きく影響しているようには見えない。 しかし140便は業務開始時との関係は深いが離陸時の表示はさほど強くない。 676便は業務開始時との関係は薄いが前述のように離陸時の表示が強い。 1枚のチャートを見ただけでは判断できないという良い見本だろう。

140便の事故では一連の日蝕によって離陸時の天体配置が3回、業務開始時は5回影響を受けた。 676便はどうだろうか。

内側から676便離陸、日蝕(1994/5/11)、日蝕(1994/11/3)、日蝕(1995/4/30)
内側から676便離陸、日蝕(1994/5/11)、日蝕(1994/11/3)、日蝕(1995/4/30)

1994年5月の日蝕は676便離陸時の第12ハウスルーラー水星にスクエアで、同年11月と1995年4月の日食は離陸時第8ハウス中の天王星にスクエアとなっている。

内側から676便離陸、日蝕(1996/10/12)、日蝕(1997/3/9)
内側から676便離陸、日蝕(1996/10/12)、日蝕(1997/3/9)

1996年10月の日食は離陸時の月に近ジャンクション、さらに土星にオポジションとなった。 1997年3月の日食は離陸時の第10ハウスルーラー火星にコンジャンクションで、日食の土星は離陸時のアセンダントをスクエアでアフリクトしている。

内側:中華航空業務開始、外側:日蝕(1997/9/2)
内側:中華航空業務開始、外側:日蝕(1997/9/2)

業務開始時に対しては1997年9月の日食が業務開始時第10ハウスルーラー火星にスクエアで、機長に影響しているだけで、他の日食は関わりがない。

離陸時と業務開始時に対する日食の影響において、140便の事故では業務開始時、676便では離陸時に多くの日食から影響を受けた。 こうした数の違いを見ると、ホロスコープ占星術は簡単に解釈できるものではないということがよく理解できる。

2019年8月